縄文人は、パンを食べていた!2018.11.29
縄文時代の遺跡から、こげたパンのようなものが発見されました。
そう、パンのルーツって、実は縄文時代にあったのです。
今回は、今から9500年前の縄文人が、パンを食べていた!?という謎に迫ります。
縄文人は、ドングリの実でパンを焼く
我々の先祖である縄文時代の人たちは、驚くほどバラエティに富んだ食生活をしていたとの記録がありました。長野県曽利遺跡などから、なんとパン状の炭水化物が発見されていたのです。
これはまさに、縄文パン。
古代の人たちは、ドングリの実を粉にすると、シカ・イノシシ・野鳥の肉などの動物の血を固めて焼いて、パンにしていたのだそうですよ。動物の血を使うのは、ちょっとコワイですが、そんなにも昔からパンを焼く技術があったというのは、驚きですね。
冬に備えて作られた、縄文パン
寒い冬を越すために、縄文を生きる人たちは乾パンのようなパンをつくって貯蔵していました。パンにするためのトチの実は、きちんとアク抜きをしてから調理されていたようですよ。縄文パンのクッキング方法はこちらです。
1、水に浸けて、浮いてきたドングリを取り除く(虫入りのため)
2.ドングリの実を、すり石で粉にする
3.水を加えて、縄文土器でアクを抜く
3.こねてピザのように平らに伸ばす
5.焼いて食べる
このような方法で、縄文人はパンを作っていました。
実は、日本各地に存在する縄文時代中期の遺跡から、縄文パンを作っていたという証拠の化石が、大量に出土しています。古代の日本人は、南は九州から本州にいたる広い地域で、パンを作っていたんですね。
縄文時代後期、パンの焼き方が進化
縄文時代の後期になると、ドングリだけでなく栗、稗、粟といった木の実も材料に加わり、より華やかにおいしいパンへと進化していきました。
パンの焼き方も「葉に包んで蒸し焼きにする」といった新しいテクニックが開発されていったり。そのころ縄文人が住んでいたという竪穴式住居には、たくさんの木の実を保存するための設備もみつかりました。
はるか古代の昔、生きるためにパンを焼いた、私たちのご先祖様。
最近になって成分を分析してみたところ、縄文パンは今でいうクッキーに近かったことが分かりました。タンパク質、ミネラル、ビタミンが豊富に入っていて、栄養学的にも優れており、保存食として大切に食べられていたのだそうでうす。
9500年前の昔から食べられている、パンという存在。あらためて、その歴史の長さ、深さに驚かされますね。
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