パンの知識・教養

深スゴイ!編みパンの歴史2018.09.03

編みパン。
そのルーツを辿れば、紀元前にまで遡ると伝えられている食物。
そんなにも古くから、編みパンは存在していたんですね。

かつてピラミッドの中を掘り起こした際に、この「編みパン」が出土したそうです。探れば探るほど、深い歴史を秘めた「編みパン」。今回は深スゴイ! 編みパンの特集です!

編みパンには、女性の意味があった

編みパンの歴史はとても古い。
その起源は、古代ギリシャ、ローマ時代にまで及ぶと聞きます。

人や神、動物の姿をイメージした形のパンには、食べるだけでなく、それぞれに意味がありました。儀式で使われることも、あったようです。
編みパンは「女性のみつ編み姿」を象徴したパンとして、古代エジプトでは使われていました。

それでは、どのように使われていたのでしょうか?

ピラミッドに捧げられた、編みパン

その昔、夫が亡くなると「妻も殉死する」という、ならわしがありました。
やがて「え、まだ死にたくないんですけど」という妻が増えたのでしょう。妻のかわりに編んだ髪を棺に入れて、それを弔いとしました。

時が経ち、みつあみの髪ではなく「編みパン」が墓に添えられるようになりました。
死にゆく者の傍には、女性もいるし、食べ物もある。きっと寂しくはないだろう、と考えたのでしょう。編みパンは、弔の儀式として使われていたのです。すごい起源ですね〜。

難易度高め!8本編みパン

編みパンとひとくちに言っても、その編み方にもたくさんの種類がありましたね。

3本編みと8本編みでは、デザインもかなりの違いがありました。
噛んだ時の弾力や、あじわいにも差がでますよね。

作る側としては、編み込む本数が多ければ多いほど、何度があがっていくようです。
8本編みなんかは、とても難しそうですね〜。

日本のパンかと思いきや、世界の深い伝承を紡いできた「編みパン」。その長い歴史に触れることで、味も深く感じられるかもしれませんね。

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