130年前からパン食い競争があった!2018.11.01
パン食い競争の起源は古く、130年前から存在していたことを知っていますか?
パンをくわえたままゴールを目指し、ダッシュするあの競技には、深い歴史が隠されていました。今回は、明治時代から存在するという「パン食い競争の歴史」について、迫ります!
明治から時を超えて!パン食い競争
パン食い競争の歴史は諸説ありますが、明治29年(1874年)からはじまった、という説が有力なようです。
ルーツは、大きく分けて2つありました。
1、北海道の「食菓競争」が起源だという説
札幌農学校(北海道大学の前身)の運動会「遊戯会」で開催された、「食菓競争」が、そのルーツになっていると伝えられています。
2、あんぱんの失敗作から生まれた説
もう1つの説は明治7年(1874年)。築地にあった海軍兵学寮で「競闘遊戯会」という、運動会に近いイベントが開催された時のこと。
この時、あんぱんの失敗作をゆずり受けて、パン食い競争がはじまり、それが起源になっているとのエピソードもありました。
「あんぱんの失敗作って、どこから来たの?」
と、不思議に思う方が多いと思います。実は、パン食い競争が開催された場所のほど近くには、あんぱん発祥の店「木村屋総本店」がありました。日本で初のあんぱんが誕生したのは、明治7年。
築地にて「競闘遊戯会」があったのも、明治7年。
なにか運命的な、数字の縁を感じますね。
パン食い競争のルールは、全国で違う
今回この特集をライティングするにあたって、全国のパン食い競争のルールを調べたのですが……。
地方により「パンを吊るす方法」だけでも、いろんな地方ルールがあり、衝撃がつのる文献が多々ありました。
とても面白かったのでご紹介しましょう。
【パンを吊るす方法】
・竹の棒二本に、タコ糸で吊るす
・パンは袋ごと、洗濯バサミで
・物干し竿に、ヒモをつけて
・袋に穴があいていて、ヒモがついている
・パンを縄で吊るす
・ダブルクリップで、パンを挟んでいた
・ロープにゴム紐。洗濯バサミでパンが留めてあった
パンを吊るす方法だけでも、ざっとこんなにありました。
いちばん難易度が高そうだなーと思ったのは、「ゴム紐の先に、パンが洗濯バサミで吊るしてある」パターンですね。
口で加えても、ビョーン! とゴム紐が伸びて、パンがボヨンボヨンと弾み、なかなか捕まえられないようです。
吊るす方法だけでも、こんなに地方ルールがあるとは驚きですね。
【そもそもパンではない】
衝撃ですが、そもそも「パンは吊るされてなかった」という運動会もありました。それはもう、パン食い競争ではありませんね。
こちらも面白かったので、載せておきます。
・パンではなく、マシュマロだった
・アメ
・はんぺん
・かまぼこ
そして、現代へと受け継がれしパン食い競争
いかがでしたでしょうか?
「パン食い競争」とひとくちに言っても、歴史は長く、しかも地方によりマイルールがたくさん存在しました。
明治の時代より受け継がれてきた「パン食い競争」
なかなかに深く、興味深いパンの競技なのでした。
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