どうして耳なの?パンの耳2019.02.22
パンの耳の正式名称を知っていますか?
実は、「外皮、外相(がいそう)」というれっきとした名前がありました。
パンの外皮。うん、かわいくないですね。
「食パンの外皮、おいしいね」
なんだか、こう……グッときません。
パンの耳というネーミングの方が、かわいいし、確かにスッと覚られる気がしました。
今回は「どうして耳なの?パンの耳」の、謎に迫ります!
耳に秘められた意味
どうして「パンの耳」と呼ぶのでしょうか?
パンの端っこ、とかではダメなんでしょうか?
実は「耳」という表現そのものに、「人間の顔の端」という意味が込められていました。他にもこんな言葉が存在しましたよ。
・本の耳
・せんべいの耳
・生地の耳
・織物の耳
ちなみに本の耳とは印刷用語で、パンと同じく「端」という意味が含まれていました。意外にパンの他でも使う言葉だったんですね。
パンの耳は英語でクラスト
パンの耳を英語では「クラスト」、と呼びます。
もしくは、「heel of bread」。「パンのかかと」という言葉がありました。英語の「heel 」には、「端や「かかと」の意味があるんですね。
ちなみに耳の内側にある、白い生地部分を「クラム」または、「内相」と呼びます。そんなネーミングがあったとは!全く知りませんでした。食パンって、案外知らないことがいっぱいありますね。
フランス語では、パンの皮
フランス語でパンの耳のことを、なんと呼ぶのでしょうか?
答えは『crou^te』。
「皮」という意味が秘められていました。
中国語では『面包皮』と書きます。
これも、フランス語とおなじく「皮」という意味を含んでいる言葉でした。
パンの耳って、 いろんな呼び方があったんですね。
衝撃!食パンの「目」
食パンの目、という言葉を知っていますか?
驚くべきことに、パンには耳だけでなく「目」も存在したのです。
食パンの目とは、パンの白い表面にある気泡の「穴」のこと。
もともとパンには、生地の段階でこまかい気泡がありました。
その中には炭酸ガスが溜まっていたのです。これに熱を加えると、炭酸ガスが膨張し、パンもグングン大きくなります。
食パンは型にいれて焼くので、生地は自然に上へ上へと伸びていきます。そのため食パンの目がタテに伸びている生地は、いいパンである証拠。
生地がしっかり練りこまれていてモチモチ食感のパンは、優れた職人からすると、パンの目を見ればわかる!という事だったのです。
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