中国では熱狗!ホットドッグ〜アメリカのパン〜
  1. 中国では熱狗!ホットドッグ〜アメリカのパン〜

世界のパン図鑑

中国では熱狗!ホットドッグ〜アメリカのパン〜2020.11.05

問題です。中国語で「熱狗」とは何でしょうか?
正解は 熱=ホット 狗=ドッグ

でした。熱い狗とは、そのままですね〜。中国、台湾ではホットドッグの屋台を『熱狗屋』と呼ぶそうです。なかなかにインパクト大なネーミングですよね。
今回は、ユニークな歴史を秘めた『ホットドッグ』の特集です!

実はドイツで爆誕したホットドッグ

アメリカの国民食と呼ばれる、ホットドッグ
諸説ありますが『ソーセージの街』と名高い、ドイツのフランクフルトで誕生した説が、最も有力なようです。

19世紀中盤。アメリカにやってきたドイツの移民がドイツ・フランクフルトの名産。ソーセンージの、『フランクフルター』を持ち込んだことが、始まりと言われています。
フランクフルターは当初、手掴みで食べられていました。直接持つと熱いので、パンに挟んでの販売がはじまったのです。

フランクフルターは、19世紀後半。
アメリカ・ニューヨーク州にて、一大ブームを起こします。野球観戦の際に販売されるや、野球場で食べられる『名物グルメ』として、大人気となりました。片手で食べられるし、小腹にちょうどいいし。人気となったのも、なんだか納得ですね!

ホットドッグ、名前の由来はマンガから

19世紀後半。フランクフルターは
「ダックスフントソーセージ」と呼ばれていました。

理由は、茶色く細長いパンに挟まれていたビジュアルが、犬のダックスフントによく似ていたから。確かに、足が短く、胴体はなが〜いダックスフントのイメージが浮かびますよね。

このビジュアルにヒントを得て、新聞「ニューヨークジャーナル」の漫画家、タッド・ドーガンが、『ホットドッグはいかが?』というマンガを描きました。これは、犬のダックスフントをフランクフルターに見立てて、野球場で販売される様子をマンガに描いたのです。

けっこうなブラックジョークですね
さすが、アメリカのマンガです。

マンガを描き上げたとき、この作者は『Dachshund(ダックスフント)』のつづりを、知りませんでした。そこで『ホットドッグ』と違う名前をつけて、新聞に投稿したのです。それが、急激な大ヒット! 
ホットドッグの由来は、まさかのマンガからだったんですね。

アメリカのソウルフード、ホットドッグ!

アメリカのソウルフード、ホットドッグ。
なんとアンケートによれば、一人あたり年間、約60食も食べているのだとか! すごい人気なんですね〜。アメリカ人は、ホットドッグを歩きながら食べるんだそうですよ。

世界中にホットドッグの屋台がありますが、共通しているのは『手頃なお値段』なこと。安くて、うまくて、手軽に食べられる。しかもそれが、低価格!
これが、世界中でヒットした理由でしょうね。

熱狗の正体は!

ホットドッグのことを、中国や台湾では『熱狗』と呼びます。
ただし、ソーセージのことも『熱狗』と呼ぶんだそうですよ。
パンがなくても、熱狗
パンがあっても、熱狗
うーん、基準が謎ですね。

台湾では、焼きたてホットドッグを売る屋台のことを『火燄熱狗堡』と書きます。熱狗の屋台には、いろんな味がありました。プレーン、黒胡椒、チーズなどお好みの味がえらべて、注文するとその場で揚げてくれる屋台もあるそうですよ。

揚げたてアツアツのホットドッグ、おいしそうですね!

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