平成が生んだヒット商品!北海道チーズ蒸しケーキ2020.10.20
平成が生んだ、奇跡のブーム『チーズ蒸しパン』
今や、『平成が生んだヒット商品』の代名詞ともいえるこのパンは、1990年に『ソフトチーズ』という名前で誕生したのです。
今は、ヤマザキから『北海道チーズ蒸しケーキ』という名前で、コンビニなどに並んでいますよ。90年代はじめ、ティラミスとともに突如あらわれ、歴史的ブームとなった『チーズ蒸しパン』。今回は、その謎に迫ります!
平成を振り返る時、そこにはチーズ蒸しパンが!
90年代バブル期、激烈にブームとなった『チーズ蒸しパン』
それまでの蒸しパンというジャンルを、大きく変えて。フワフワしっとりした、チーズの芳醇な薫りに、日本中が恋に堕ちたのです。
この商品の起源となった商品は、1990年に発売された「ソフトチーズ」でした。
このパッケージには、ものすごく既視感を覚えますね。流行りました、たしかに! 冷蔵庫でひんやり冷やすと、さらにおいしさパワーアップするんですよ。
あの頃の日本人の冷蔵庫には、たしかにソフトチーズがひんやり冷えていました。
ヤマザキのwebサイトの説明によれば
「ソフトチーズ」は、ミミまでのやわらかさにこだわった食パン「ダブルソフト」
(1989年発売)の大ヒットと、1980年代後半から90年代初頭のティラミスブームを背景に
やわらかさとチーズをテーマに開発されました。
開発当時、チーズ蒸しパンが全国的に人気が出始めていたこともヒントになりました。
とのこと。
一つの歴史を築いたソフトチーズは、やがて『チーズ蒸しパン』と呼ばれるジャンルへと、進化を遂げていったのです。
しっとり感アップ!チーズ蒸しケーキへ
その後ソフトチーズは、しっとり感と柔らかさを更にパワーアップさせ、原材料からぐっとクオリティアップに成功すると、ヤマザキから1999年に、「北海道チーズ蒸しケーキ」が誕生しました。
それまで蒸しパンといえば、実家で母が蒸し器でつくるような、鬼まんじゅうに近いような雰囲気のイメージでした。このチーズ蒸しパンがあまりにおいしくて、今でいう鬼滅の刃くらいの壮大なブームが、勃発したのです。
実はチーズ蒸しパンは、山崎が開発する前に、すでに誕生していました。北海道の『日糧製パン』。この会社のチーズ蒸しパンが元祖だ。というデータがもっとも多く見られたのです。
歴史を刻んだ月産600万個
日糧製パンのチーズ蒸しパンは、1990年11月に月産600万個を記録して、品切れ状態が続いたのです。すごい記録ですね!
『チーズ蒸しパンが、衝撃的においしい!』と、この品切れが評判を呼び、ブームに火がつきました。日本中の大手パンメーカーが、こぞって似たようなパンを生産し、コピーパンが出回りましたね。形は小判タイプのビジュアルで、だいたい1袋、120円。
形だけ一緒でも、味は各メーカーでかなりの差がありました
今生き残っている、『チーズ蒸しパン』と呼ばれるパンたちは、あの過酷なコピー商品の中から勝ち残ってきた、質のいいチーズ蒸しパンたちです。
話を戻しましょう
90年代。当時のチーズ蒸しパンは、リアルに凄まじいブームの商品でした。これと同時に流行ったスイーツに『ティラミス』が存在します。スイーツ界の二大勢力、といった所でしょうか。
パンメーカー各社「チーズ蒸しパン戦争」となり、1日に500個売れたコンビニもあったそうですよ。91年のパン市場規模は400億円を突破しました!
すこし前でいうタピオカのような、時代を彩るトレンドスイーツだったのです。
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