そういえば知らない!パン粉の歴史2020.02.07
海外の料理番組を、見た事はありますか?
けっこう日本製の「パン粉」が使われているんですよね。
日本のパン粉って、実は海外で人気なんです。
さて、パン粉はいつ生まれて
いつ日本で、こんなにメジャーな食材になったのでしょうか?
今回は、意外と知らない!パン粉の歴史を追いかけて見ました。
パン粉の起源はクラッカー
パン粉の起源は、ドイツだという説が最も有力なようです。
その発祥は「ウインナーシュニッツェル」という、ドイツ料理だと、語り継がれていました。これは、子牛のもも肉を叩いて薄〜く伸ばし、衣をつけてカラッと揚げるというレシピ。
日本風に言えば「子牛のカツレツ」ですね。
揚げる時に「パン粉」を使うので、これが発祥となったのでしょう。
ドイツのシュニッツェルは、とってもビックサイズ。一口かじればジュワ〜っと肉汁が広がって、あふれる旨味を口いっぱいに堪能することができますよ♪
15〜6世紀に、北イタリアからオーストリアに伝わって、いつしかヨーロッパ全土へと広まりました。
海外のパン粉は、かな〜り細かい
海外のパン粉を使ったこと、ありますか?
日本のパン粉より、ずっと粒子が細かくて、砂のようにサラサラなんですよ。実は、食パンを大きめに粉砕した感じの見慣れたパン粉は、日本で発明されたもの。
海外で出会うパン粉とは、全くの別物なのです。
その名を「ブレッドクラム」と言いました。
パンは、ポルトガルから伝来されたのに
日本のパン粉は、日本で開発されたんですね。
ちょっと不思議なエピソードでした。
海外のパン粉はビスケット
実は、海外のパン粉はビスケットや乾パンを粉末にて、作られていました。だから、触り心地がサラッサラ。
パンから作る日本のパン粉とは、ビジュアルから違っていたんですね。
海外で日本のパン粉を買うと、タイトルに「PANKO」とあります。海外のパン粉とは、名前からして区別されてるんですね。
日本ではじめての、パン粉
日本ではじめて、パン粉が商品化されたのは、今から100年前のこと。
1916年(大正5年)に、ライオンフーヅ株式会社の前身である「宮崎岩松商店」から、和の食材のひとつとして、商品化したのでした。
1937年(昭和12年)、日本ではじめて
ソフトパン粉の製造を、はじめたのです。
日本のパン粉は歴史が浅く、日本の風土に合うように「日本の味として」開発されました。まだまだ、これから進化をみせているパン粉の歴史。
おいしいパン粉から生まれる、おいしい料理
これからも、愉しみたいと思います。
<参考文献>
ライオンフーヅ株式会社
https://www.lion-foods.co.jp/panko.html
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