香港のエッグタルト〜ダーンタッ〜
  1. 香港のエッグタルト〜ダーンタッ〜

世界のパン図鑑

香港のエッグタルト〜ダーンタッ〜2020.03.02

香港の定番スイーツ、「エッグタルト」

エッグの鮮やかなイエローが特徴で、焼きプリンのような濃厚な卵黄クリームが、絶品のタルトです。

今回は香港に行ったら、必ず食べたい!
エッグタルトの発祥について、迫ります!

エッグタルトは、どこで生まれたの?

サクサクのパイ生地に、熱々のカスタードクリームがとろ〜り。香港では有名なスイーツ、「エッグタルト」。

手軽に持ち運びできる、ミニサイズなことも人気の秘密でした。小さいので、いろんな銘店のエッグタルトを食べ歩きする人なんかも、多いのだとか。食べ比べとか、楽しそうですね!

その発祥はポルトガルにある、という記録がありました。
エッグタルトのデザインは、ポルトガルのお菓子「パステル・デ・ナタ」とソックリ。ものすごく似ています。

パステル・デ・ナタは、ポルトガルでは、日本でいう「饅頭」くらい有名なスイーツ。このお菓子は、18世紀以前に誕生しました。


ポルトガルの国民的スイーツ

エッグタルトの元となった、「パステル・デ・ナタ」

このスイーツは18世紀より前に誕生したのだと伝えられています。
ポルトガルの首都、リスボンのベレンには「ジェロニモス修道院」がありました。ここの修道女たちが、「パステル・デ・ナタ」を初めて創ったのです。

この修道院で誕生したパステル・デ・ナタがおいしい! と評判になったのでしょう。時は1837年、修道院近くのベレン洋菓子店で発売すると、たちまちブームとなりました。

ベレン洋菓子店は、「エッグタルトの元祖」とも呼ばれるほどの、有名な店になり、エッグタルトは「国民のスイーツ」と賞賛されるほど、愛されスイーツに成長したのです。

ブームの発端となったベレン洋菓子店は、今も健在なんですよ!
エッグタルトの本家として、1日2万〜3万個もの「パステル・デ・ベレン」を販売しています。すごい数ですね!



<1837年から伝わる秘密のレシピ>

甘すぎない卵黄カスタードクリームが、とろ〜り蕩ける
ベレン洋菓子店の元祖エッグタルト。

「ここのパステル・デ・ベレンを食べると、他では食べられなくなる」なんて人もいるほど、おいしいさには定評のある店です。

その秘密のレシピは、1837年の創業以来かわっていません。

この店の職人でさえも、2、3名に分かれて、別工程で作りあげていくため、作り方の全行程を知らないそうです。徹底した門外不出のレシピなんですね。だからこそ、伝統のあじわいを守れるのでしょう。

400℃の高温で焼き上げたパリパリ、サクサクの生地と
優しい甘さの卵クリーム。

ポルトガルのガイドブックには、必ずその名を連ねている老舗の銘店「ベレン洋菓子店」。国内はもちろん、海外にもたくさんのファンがいるというエッグタルトの味わい、いつか食べてみたいな〜と思います。

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