パン・オ・レザン〜フランス発祥のパン〜
  1. パン・オ・レザン〜フランス発祥のパン〜

世界のパン図鑑

パン・オ・レザン〜フランス発祥のパン〜2019.09.01

フランスでは朝食の定番だという「パン・オ・レザン」
螺旋状に描かれたフォルムに、たっぷりのレーズンを練りこんで
ラム酒の薫りが、ほんわり漂うおいしいパンなのです。

今回は、バターをたっぷり使った贅沢な、パン・オ・レザンの特集です!

それは、大人の葡萄パン

10月の季語、ぶどう。

ぶどうって、実は縁起のいい果物なんですよ。
その理由は、ぶどうの実がたわわに実ることから来ていました。ツルが伸びる植物は「生命力の象徴」とされてるんだそうです。

そんな縁起のいい葡萄を、たっぷりパンに閉じ込めたのが「パン・オ・レザン」です。
Pain aux raisins〜パン・オ・レザン〜には、「レーズン入りパン」という意味がありました。なんだか、そのままですね♬

パン・オ・レザンは、バターや卵、牛乳、砂糖などをたっぷり使うので、「高級パン」に分類されます。贅沢なおいしさを閉じ込めた、パンなんですね。

エスカルゴという名を持つパン

ヨーロッパでは、ヴィエノワズリーの定番として知られる「パン・オ・レザン」
ヴィエノワズリーとは、フランス語で「菓子パン」という意味がありました。

また別名「エスカルゴ」とも呼ばれています。
エスカルゴは、フランス語で「かたつむり」という意味。

グルグルの渦巻きが、かたつむりを彷彿させるんでしょうね。
また、エスカルゴのパンと言われる所以ですが

かたつむりは前にしか進まない、ということで
「縁起がいいもの」と、されています。

パン・オ・レザンは、フランスにおいて「縁起のいいパン」だったんですね♬ 

13日の金曜日はラッキーな日

そういえば、フランスでは「13日の金曜日はラッキーな日」
という人がいるのだとか。

キリスト教なのに、こんなことを考えるはフランスだけだそうですよ。
なんでも「不運 + 不運= 幸運」

という考え方だそうです。
すごいプラス思考!

それが証拠に、13日の金曜日はラッキーに宝くじを買う人が、フランスでは多いのだそうです。すっごく不思議なお国柄ですが、その前向きな姿勢は見習いたいような気もしました。

フランスで、縁起のいいパン「パン・オ・レザン」
朝をおいしく彩る、伝統的なパンなのでした。

めくるめくフランスの歴史を秘めた味

パン・オ・レザンは、一日中いつでも手を伸ばしたくなるような、あじわいが魅力のひとつ。
ブリオッシュのような生地の中に、レーズンとカスタードを織り混ぜて、ぐるりと巻いてありました。たっぷりのバターを、惜しげもなく使って焼くあたり、めくるめくフランスの味という感じがします。

ティータイムのほっと一息つきたい時に、ゆっくりと味わいたくなるパンなのです。

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