食パンを日本で初めて作ったパン屋さん2016.10.14
食パンは言わずと知れた大きな長方形の箱型の型で焼いたパンのことで、日本の食卓で最も食べられているパンですね。
朝はご飯派?パン派?
と言う質問で、パン派を選ぶ人の多くはこの食パンを食べている人になります。
では、もともと外国文化であるパンがどのような歴史を経て日本の食卓に登場するようになったのでしょうか。
この食パンを日本で初めて作ったパン屋さんはどこなのか。
今回は食パンにフォーカスを当てて解説してまいります。
18世紀イギリスで誕生
世界で初めて食パンが作られたのは18世紀のイギリスと言われています。18世紀ごろにイギリスで、カナダ産強力粉を原料として金型に入れて焼いた山型食パンの製造が開始されました。
その後、世界各国にあったイギリスの植民地に広がり、世界的に食されるようになりました。
明治初期に日本へ
その後、明治時代の初期にイギリスから日本にやってきました。イギリスで食パンが作られ始めてから100年近く経った頃でした。現代社会のネットワークをあれば3,4年で普及してしまうところでしょうか。
時代を感じます。
普及当時は日本人にとって日常食という位置付けではなく、米騒動で米が不足した事態の非常食や、戦争の備えた兵糧として製造されていました。
ヨコハマベーカリー
まだ一般的にパンが日常食として認められていない頃、ロバートクラークさんがイギリスから横浜にやってきて1888年に「ヨコハマベーカリー(現ウチキパン)」を創設しました。
当時の横浜は、ビールの製造が盛んであり、食パン作りに大切なホップ種が調達しやすい環境にありました。また港がある場所で、外国文化が入りやすい環境にあり、みるみるうちにヨコハマベーカリーは繁盛していったのです。
当時はイギリスパンとしてのネーミングではなく、「ゴールデン食麩」
という名前で栄養価の高い食品として紹介されていました。
当時は職を失った武士達で溢れかえっていた時代だったので、ヨコハマベーカリーの成功を見た大衆は一気にパン屋を開業するようになり、明治後期にかけてはベーカリーブームが到来しました。
現在日本の食卓で目にしない日はない食パンですが、このように日本に来たのはつい最近のことで、火付け役はヨコハマもイギリス人が開業したお店でした。それにしてもビールと深い関係があるとは驚きましたね。
では、お読みいただきありがとうございました。
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