ドイツ発祥のパン〜プレッツェル〜2017.12.17
「ドイツ」といえば、ビールとソーセージがおいしい国。
あまり「パン」というイメージはありませんよね?
ところが、本場ドイツはパンの種類が豊富なことで有名なのです。「世界屈指のパン大国」といっても過言ではありません。国民一人当たりのパン消費量は、なんと年間で80kgもあると言われています。
今回はパン大国、ドイツ発祥の「プレッツェル」の特集です!
パン大国ドイツのパンは1500種以上!
パン大国と呼ばれるだけあって、ドイツのパンは種類も非常に豊富です。大型のパンだけでも300種以上、菓子パンなど小型のパンを合わせると、1500種以上ものパンが存在するのです。
中でもプレッツェルは、ドイツのパン代表選手「パン屋のエンブレム」になっているほど、ポピュラーなパンなのです。
プレッツェルの語源はラテン語で「腕」を意味しています。
「組み合わせた腕」だという説もありました。起源もさまざまな説がありましたので、ご紹介しましょう。
宗教画に描かれたプレッツェル
「最後の晩餐」という絵画にも、プレッツェルが登場していました。テーブルの上にしっかり描かれていますね。宗教画には言葉の代わりに、絵に例えられた意味があるといいます。
キリストが弟子に与えたパン=キリストの肉体
血=キリストの血
であるという解釈が一般的だそうです。
ここに描かれたプレッツェルには、とても神聖な意味があったのですね。また一説によると、ローマ時代から存在していたという伝承がありました。古くから存在していた証はここにありました。
多すぎるプレッツェルの起源
プレッツェルの歴史は諸説いろいろありますが、ざっと調べただけでこれだけありました。
【プレッツェルの起源】
・ブレーツェル Brezelと呼ばれる南ドイツの焼き菓子が広まった説
・ドイツとの国境に近いフランス・アルザスの料理であるとする説
・古代ケルト人の菓子であったとする説
・紀元610年頃、イタリアの修道士がお祈りの勉強をしていた子ども達のために、あまった生地で焼いたのが起源という説
・盗みを犯したパン職人が、領主に「牢獄に入らなくていい条件」を提示された。「1つのパンから太陽を1つの角度から3度見る事が出来ればよい」という条件、これをクリアするために作られたという説
起源だけで何冊も本が出版できそうなほど、たくさんの説がありました。ここには書ききれないのですが、どれも興味深いストーリーがあり、おもしろかったです!
ビールのお供に最高のプレッツェル
日本ではグリコのプリッツが「プレッツェル」の変形として販売されていますね。本場ドイツのプレッツェルは、小麦粉とイーストが原料で、ラオゲン液というアルカリ溶液にくぐらせて作るため、表面が茶色になります。
プレッツェルには2種類あって、やわらかく焼き上げたパンと
固く、小さめに焼いたものがあります。
岩塩がまぶしてあるので食べる前に塩を落とし、ビールのおつまみとしていただくと、最高においしいですよ!
ドイツの歴史を編み、今に伝えるプレッツェル
スナックとして食べてもおいしいので、ぜひ一度味わってみてくださいね。
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