オランダの朝食〜アウツマイター〜
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世界のパン図鑑

オランダの朝食〜アウツマイター〜2020.03.17

オランダにも、日本と同じようにモーニングで食べる「ハムエッグ」的なメニューがあるんですよ!

その名も、アウツマイター

オランダ観光のガイドブックには、必ず載っているという、メジャーなオランダ料理です。卵とチーズがとろ〜り蕩けて、おいしそうですね。今回は、オランダの朝を彩る「アウツマイター」の特集です!


日本人ウケ確実な、オランダのソウルフード

オランダの伝統的な朝食、アウツマイター。
正式な名称は「アウツマイター・スペック・エン・カース」という、長〜い名前です。

日本でいう「ベーコン卵のせトースト」ですよね!
これが、オランダ人のソウルフードです。

パンと目玉焼きとチーズ、またはハムをトーストの上に乗せるだけ。とっても簡単なレシピですよね。チーズがとろ〜り蕩けて、半熟の目玉焼きと絡めて食べれば、もう絶対おいしい〜! 最高のモーニングが楽しめそうです。

まるで、日本の『おうちカフェメニュー』のような、このアウツマイターにはオランダの言葉で「酒場などの用心棒」という意味がありました。

オランダのオープンサンドに、どうしてそんな名前が付けられたのでしょうか?
その由来を紐解いてみました。

酒場の狼藉者とオープンサンド

アウツマイターという言葉、本来の意味は「放り出す」という動詞でした。

酒場の狼藉者を、「放り出す」
お店の料理は、「用心棒」というわけです。

カフェの閉店間際、常連客のために出す料理だから、というのが理由でした。

このアウツマイターという料理が登場したら、「もうすぐ閉店ですよ〜、追い出しますから帰ってね」という合図だったのです。正直、こんなおいしい料理がラストメニューに出てきたら、ちょっと嬉しくなってしまいますね。

この料理を楽しみに、閉店ギリギリまで居座るお客さんもいたかもしれません。それがいつの間にか進化して、オランダの朝食メニューになったんですね。チーズは、オランダ産のチーズを使っています。これがまた、おいしい〜!

忙しい朝、おいしいのに時短レシピって、作る方も助かりますよね。
一度で栄養満点×ボリュームタップリの朝食がとれるので、とっても優秀な料理として定着したのでしょう。納得のソウルフードでした。

チョコから始まるオランダ人

「オランダ、朝食」で検索すると
「オランダ人は朝からチョコ」というパワーワードに
たくさん出会うことでしょう。

そう、オランダ人はチョコが大好き!

オランダでは大人も子供も、朝からチョコをパンに振りかけて食べます。オランダ人の、ほぼ全家庭のキッチンには「Hagelslag〜ハースルヘスラー〜」と呼ばれる、チョコのトッピングが存在すると言われています。

オランダ全土から愛されてきたという、チョコスプレーのパン。
オランダのひと達は、バターをたっぷり塗ったトーストに、このハースルヘスターを振りかけます。サラサラとトッピングして、食べるんだそうですよ。

じゅわ〜と広がるバターの風味に、チョコレートの甘いトッピング。朝からサクッと食べれば、もう美味しそうですね!

チョコのトッピングにも豊富なバリエがあって、スーパーで選ぶのも楽しそう♪
ダークチョコ、ミルクチョコ、カラースプレー、ミックス、アニスフレーバーなど。棚いっぱいに並んでいるチョコスプレーを見ていると、心も華やぎますね。


オランダの朝食はとっても個性的
もし遠く旅をすることがあれば、「アウツマイター」と「チョコのトッピング」。どちらも楽しく、味わってみたくなりました。

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