宇宙のパン!スペースブレッド2018.04.09
パンの缶詰を知っていますか?
スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げで、宇宙に飛んだパン。それが、「スペースブレット 宇宙のパン」です。
今回は、銀河への夢を馳せた、宇宙パンの特集です!
阪神大震災で誕生!缶入りパン
パンの缶詰は、1995年に起きた阪神・淡路大震災の地震がキッカケで開発されました。
あの歴史を変える大きな地震の時、被災者を救うための「救援物資」として、パンの缶詰が誕生したのです。
「株式会社パン・アキモト」(栃木県那須塩原市)は
地震の直後、パン・アキモトは救援物資として、焼きたてのパン約2,000個を神戸のキリスト教会を通じて、被災者のもとへ届けました。
おいしいパンのプレゼントは、被災者の方達にとても喜ばれました。しかし地震による混乱のために、届けた一部のパンが賞味期限切れとなってしまいました。
せっかく届けたパンが廃棄されてしまうという、切なく苦い経験が教訓となり、「パンの缶詰」の開発アイディアが生まれたのです。
なが〜く保存できる、焼きたてのパン!
1995年の夏。あの苦い経験から生まれたアイディアを元に
「焼きたてパンのように柔らかくておいしく、しかも乾パンのように保存性のある製品」の開発がはじまりました。
この開発には、多くの失敗もあじわいました。
しかし遂に、空き缶の中にパン生地を入れ、パンを焼きながら缶を殺菌する製法をあみ出すことに成功したのです!
宇宙のパン年表
パンの缶詰が「宇宙のパン」として
NASAで実用化されるまでの簡単な年表は、こちらです。
・1996年の春
特殊処理によって無菌状態を保ちながら、しっとりしたパンを製造することにも成功。
・2001年の春
当時の宇宙開発事業団関係者から「NASA(米航空宇宙局)に、このパンの缶詰を実用化してもらうのは、どうだろうか?」と、
NASA行きを進められる。
・2008年春
土井隆雄飛行士が「エンデバー」に搭乗した際、秋元氏はNASAの見学ツアーに招待される。
そしてこの年、2008年の秋
ついに、NASAに認められました!
宇宙のパンは、若田飛行士が搭乗するディスカバリーに乗って、地球を飛び立つことになったのです。
宇宙で食べたい!おいしいパン!
その後、パン・アキモトの代表である、秋元氏の元に、若田飛行士からメールが届きました。
そこには「宇宙で美味しいパンを食べることを楽しみにしています」という、あたたかなメッセージが、綴ってあったのです。
ちょうど打ち上げ直前の頃でした。
なお、ディスカバリーに搭載された「SPACE BREAD」は、「ミルク」「チョコクリーム」「粒々いちご」「はちみつレモン」の4種類、計30缶でした。ちょっと味が気になりますね!
スペースシャトルで食べる、ふわふわのパン
「被災地でお腹をすかせている人たちに、おいしいパンを食べてもらいたい」
という思いから生まれたパンの缶詰。
長期間保存がきく上に、ふっくらおいしいという長所を生かして、スペースシャトルの中という特殊な場所でも、ふわふわのおいしいパンを食べてもらう事ができました。
今も究極の非常食として、世界中からオファーのあるパンの缶詰。気になる方は、パン・アキモトのHPをのぞいてみて下さいね!
パン・アキモト
http://www.panakimoto.com/index.html
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