意外と知らない!湯種のヒミツ図鑑
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パンの知識・教養

意外と知らない!湯種のヒミツ図鑑2019.11.20

もちもち、しっとりしたパンが好きな人に
ここ数年人気なのが〜湯種パン〜

ところで「湯種」の意味って、知ってますか?
今回は、意外と知らない! 湯種のヒミツに迫ってみました!

ふわもちだけど、湯種って何?

湯種パンは、ふわふわなのに、もちもち、しっとりしたパン。もちフワ食感が好きな人から、このところ人気を博ししているので、パン屋さんでも近年よく見かけるようになってきましたね。

でも湯種の詳しい製法や特徴って、意外とスラスラ説明できない人が多いのではないでしょうか?

「湯種」って、いったい何のことでしょう?
その疑問に迫ってみました。

ところで湯種って、なに?

湯種って、一体何のことでしょうか?

湯種とは、小麦粉に熱湯をかけて、こね、一晩寝かせておモチのようになった生地のことを指します。

このおモチ状態の生地のことを=糊化=〜こか〜
と言います。

小麦粉の中のでんぷんは、水と熱を加えることで糊状になるんですよ。この糊状になった生地を、本格的にこねる際に加えるからこそ、あの「もちもち食感」が体現できるのです♪

糊化するから、甘い

熱湯をかけて糊化したでんぷんには、利点がありました。

・食べやすい状態になる
・でんぷんの甘みが増す
・モチモチする
・水分たっぷりの、しっとりした生地になる


こういった特徴です。
なんというかモチフワのパン好きには、たまらないポイントですね♪ 
日本人はお米文化が主流ですから、もっちり、しっとり感は大好きな民族。
湯種食パンこそ、もっとも日本人が好きになるパン! と豪語する人もいるほどでした。

湯種にはテクニックが必須!

もっちり食感で人気の、湯種パン。
あの理想のフワモチしっとり感に辿りつくには、テクニックが必須でした。

生地の捏ね上げ温度が、「50℃」になるようにミキシングしなければいけないのです。
これが、けっこう難しい!

さらに、捏ねあがった後は、表面が乾燥しないようにして、冷蔵庫に保管してから
使用しなければ、理想の「モチフワ食感」がでないのです。
ここで、しっかりした保管方法も重要なポイントとなっていました。仕込みは、前日から始まるんだそうですよ。

長く、おいしさを愉しめるパン

テクニックが必須と言われる、湯種パン。

しかし成功すれば、時間が経ってもパサつきにくく、し〜っとりモッチモチの瑞々しい湯種パンと、めぐり逢えるのです。

パン屋さんが、時間と手間をかけて挑む「湯種パンへの挑戦」。丁寧に作るぶん「老化の遅いパン」と呼ばれ、他のパンよりも長く、柔らかさ、しっとり感を愉しむことができる、パンなのでした。

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