西日本のメロンパン〜サンライズの謎〜
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Let’s パン Life!

西日本のメロンパン〜サンライズの謎〜2019.11.25

神戸では、メロンパンのことをサンライズと呼びます。

「え、嘘でしょ!? メロンパンは、メロンパンでしょ」という方も、たくさんいらっしゃると思います。愛知県民なら、たいがいなビックリ案件ですよね。

東京、名古屋で「メロンパン」といえば、下の写真のデザインですよね?


ところが京都、滋賀、広島などで「メロンパン」というと
下記の写真のようなデザインだったのです。


なんと、全然違いますよね!

今回は、西日本のメロンパン
〜サンライズの謎〜の特集です!

神戸のメロンパンはサンライズ!

神戸では、メロンパンのことを
「サンライズ」と呼びます。
そして、神戸には2種類の「サンライズ」が存在していました。

衝撃の案件ですが、これがリアルなのでした。
まずは、発祥を紐といてみましょう!

諸説ありますが、メロンパンが誕生したのは、神戸市にある1924(大正13)年の創業である、「金生堂」のサンライズが発祥という説が有力なようです。

元々は「サンライス」という名前でした。
名前の由来は、サンライズ=朝日から

それは、朝日の光が放射状に伸びる様子を表していたのです。

軍艦から生まれたサンライズ

サンライズ発祥の店、「金生堂」
お店は、清水さんという方が開業しました。
ですが、サンライズの生みの親は、この清水さんの伯父であったのだと、2代目店長である清水さんは話しています。

サンライズは戦前に、ビスケット生地を使ったパンとして考案されました。当時の広島県呉市といえば、軍艦の製造のメッカ。

このパンは、軍艦に掲げる「旭日旗」をイメージして、デザインされました。

西日本にはサンライズが存在してた!

日本全国どこの県からメロンパンを、サンライズというのでしょうか?
探偵ナイトスクープのように、検証してみました!

「メロンパンのことを、サンライズ」と答えた県は
京都66%、広島・滋賀60%、愛媛57%、兵庫55%、和歌山38%、岡山・奈良27%、山口20%、大阪19%。
でした!

これ以外の地域ではほとんどが「メロンパン」と答えていたのです。
つまり「サンライズ」という呼び方は、完全に西日本のみに浸透したものである、という事が証明されたのでした。

知ってる?白あん入りのメロンパン

実は、関西を中心に「白あん入りのメロンパン」というモノが存在するのです!

これも、サンライズと呼ばれてるんですよ。
新聞記事にもなっている、このパンは戦前の関西で誕生し、生まれは神戸。という説が、最有力となっていました。このパンの生息地を、見てみましょう。

メロンパンが歩んできた歴史の軌跡

「白あん入りだ円形メロンパン」の生息地を
検証して見ました!

地元に「ある」という回答が多かったのは京都70%、滋賀60%、兵庫58%、高知40%、大阪24%、広島・沖縄20%、徳島17%、愛媛14%、山口13%、和歌山13%

という結果でした。
こちらも完全に、西日本にしか生息していないパンでした。

この白あん入りのパン「サンライズ」。モデルはマスクメロンではなく、マクワウリ説が有力なようです。

西日本といっても、名古屋には浸透していないので驚きましたね。メロンパンは日本各地において、さまざまな歴史を秘めていたんですね♪

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