小野小町も愛したハチミツとパン2019.10.18
「ハチミツの歴史は人類の歴史」
英国には、そんなことわざがあります。
人類は一万年以上も前から、ハチミツと共に暮らしてきました。
パンにたっぷりの蜂蜜の雫をかけて、湯気たちのぼる、あたたかいカフェオレ。贅沢な朝のはじまりに、絶品ハニートーストはいかがでしょうか? 今回は脈々と繋がってきた、ハチミツの歴史とパンのお話です。
小野小町も愛した蜂の蜜
平安の世、かつて小野小町も「美容のためにハチミツを食べていた」という文献がありました。
紀元前2600年頃に描かれたという、エジプトの壁画には、ミツバチの巣箱を人間が作って養蜂するというビジュアルが刻まれていたのです。
パンに蜂蜜という組み合わせ、すなわちハニートーストが食べられていたのは、いつからなのでしょうか?
調べてみました。
ハチミツは太陽神ラーの涙
古代エジプトにおいて蜂蜜は、太陽神ラーの涙。
そう、信じられていました。
大英博物館にあるパピルスには、ラー神の涙が地上に落ち、ミツバチに姿を変えた。ミツバチはその巣を造り、あらゆる種類の花を忙しく訪れた。そしてロウが作り出され、ハチミツもラー神の涙から創造されたのだ」
こう、記されていたのです。
ゆえに古代エジプトでは、上流階級の人間しか、ハチミツを食べることが許されていませんでした。太陽神ラーの涙っていうのですから、そりゃそうですよね。貴重すぎる食べ物です。
神の涙、ですから。
この頃、パンと蜂蜜が王族でも食べられていたのだという文献がありました。ハニートーストは、古代エジプトにおいて、神の食べ物だったんですね。
遺跡の壁画にハチミツパン!
世界で初めての天然甘味料、はちみつ。
紀元前15世紀ころ、古代エジプト、トトメス3世の壁画には養蜂と、ハチミツ入りのパンを作る様子が遺跡の壁画に描かれていました。
そんな昔から、はちみつパンは存在していたんですね!
なんというか、驚きです。
それから約300年後、ラムセス3世の時代にも壁画にハチミツパンを作る様子が、壁画に記されていたのです。遥か昔、古代エジプトで作られたというハチミツパンは、一体どんな味がしたのでしょうか?
ハチミツの壮大な歴史に想いを馳せながら、おいしいハニートーストを、どうぞ召し上がってくださいね♬
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