知りたい!年越しに食べるオリボルン2018.12.30
日本では12/31に、年越しそばを食べますよね?
オランダでは、オリボルンという揚げドーナツを大晦日に食べるのです。

今回は、知れば仰天!年の瀬からお正月に食べるという、海外のパン特集です。
オリボルンはオランダの年越しそば
オランダでは、「オリボルン」という揚げドーナツを食べて、年越しをします。
これは、オランダ人が年越しに食べるという、定番の大晦日フード。

見た目は、サーターアンダギーによく似てますね。
大人がグーで握った、手のひら大の大きさがあります。まるで昔、給食で食べた「揚げパン」のよう。レトロ懐かしい味がしますよ。日本人の舌には合うんじゃないでしょうか?素朴できっと、好きな味だと思いますよ。
屋台でも販売されるのですが、プレーン、レーズン入り、粉砂糖をまぶしたオリボルンが並びます。気になりますね♬
花火とオリボルンで年越しを祝う
オランダの年越しに欠かせないものが、もう一つあります。
それは、花火。

通常、オランダでは花火が禁止されているのですが、大晦日だけは特別。午前0時から一晩中、花火がドーンと打ち上がり、オリボルンをつまみながら、華やかな新年の訪れを待つのです。なかなかワイルドな大晦日の過ごし方ですよね。

オリボルンの歴史を紐とくと、なんと16世紀にまで遡ります。とても古くからの伝承を秘めた食べ物なんですね。
ゲルマン神話から生まれたオリボルン
16世紀の昔から今まで。ずっと大晦日に食べられてきたという、オリボルン。
なんと!まだキリスト教になる前の、ゲルマン神話の頃から、ベルギーやオランダで愛されてきたというドーナツです。

その起源も、ゲルマン神話にありました。
オランダには「ペルヒタ」という女神がいて、人間が一年の終わりにやるべき事をやっていないと、猛り狂い、嵐や悪霊を呼ぶのだそうですよ。こわいですね。
ペルヒタの魂をなだめるため、大晦日に食べ物が供えることになりました。それが「オリボルン」だったのです。しかしペルヒタは鎮まらず、人の腹を裂こうとしました。ところがオリボルンを食べた人の魂は、油のために剣が刺さらず滑ってしまったのです。そう、オリボルンは直訳すると「油玉」。

オリボルンを食べた人々は、油のために剣が刺さらず助かったので、オリボルンは魔除けのお菓子として重宝されるようになりました。
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