マリーアントワネットの言葉!フランス革命とパン2018.07.27
「ベルサイユのばら」にも登場した、フランスの王妃
マリー・アントワネット。

「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」
これは、彼女が発した言葉だと伝えられています。
この時「ムダ遣いの女王」いうイメージがついてしまいました。
フランスの庶民が、パンも買えないほどの貧困に苦しむ中、彼女が放ったこのセリフが、フランス革命への火種となったと伝えられています。
さて、歴史に刻まれた「お菓子」という言葉
実は、パンだったという説がありました!
今回は、アントワネットが放った歴史的迷言の真実「フランス革命とパン」の特集です。
原文はお菓子ではなく、他のパンだった!

「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」
この台詞はジャン=ジャック・ルソーの自伝「告白」という本の中で、「ある高貴な女性のセリフ」として登場していました。
Enfin je me rappelai le pis-aller d’une grande princesse à qui l’on disait que les paysans n’avaient pas de pain, et qui répondit : Qu’ils mangent de la brioche.
やっと私はさるたいへんに身分の高い女性の間に合わせの策を思い出した。あの人は農民が食べるパンに事欠くと聞かされてこう答えたのだ。「ブリオッシュを食べればいいじゃない」
この時、アントワネットはまだ9歳。
まだフランス王妃ではありませんでした。
そもそも歴史的には、アントワネットが告げた言葉とは考えにくいのです。ビックリな史実ですね!
そもそもアントワネットが告げた言葉ではなかった
フランス革命に火をつけた迷言は、そもそもアントワネットが告げた言葉ではなかった。
というのが、最近の真相のようです。
それが事実なら、他人が言った言葉で勝手にイヤなイメージがつき、勝手に炎上してギロチンになってしまった、というわけで。
こうして見るとアントワネットさん、なんだか可哀想に思えますね。
原文は「ブリオッシュを食べればいいじゃない
」

さらに注目すべきは「お菓子」ではなく「ブリオッシュを食べればいいじゃない」の文章です。
ブリオッシュは、ケーキではありません。フランスで当時販売されていた普通のパンよりも半額の、安いパンでした。
当時のフランス法にも
「パンが高騰した場合はブリオッシュと同等の価格まで値下げするように」と記されていました。
総括すると意味は「パンがなければ、もっと安いパンを食べればいいじゃない」といった意味になりますね。
革命の火種となった、パンの真実

「パンがなければ、もっと安いパンを食べればいいじゃない」
こうした意味で告げられた言葉だったのは、衝撃でした。
普通に、まともな事を言ってますよね。この意味がフランスの民衆に伝えられていたら、フランス革命で彼女はギロチンになっていなかったのではないでしょうか?
パンの誤解から生まれたフランス革命。
時は流れ、近年になって彼女の言葉ではなく、また意味も歪んだものではなかった事がわかりました。
ブリオッシュもたいへん美味しいパンです。フランス史を紐解いた時、このエピソードを少し、思い出してあげて下さいね。
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