サーターアンダギーは沖縄の結納品!2019.04.07
サーターアンダギーは、沖縄のソウルフード!
琉球王朝時代から愛されてきた、縁起のよいパンです。

サーターアンダギーのルーツを辿ると、中国から海を渡りやってきたのだと伝えられていました。今回は、縁起物スイーツ、サーターアンダギーの特集です!
500年前に伝来した歴史あるパン

サーターアンダギーは、琉球の言葉で
・サーター→砂糖
・アンダ→油
・ギー→天ぷら
「砂糖の天ぷら」という意味を秘めたパン。
宮古島では「さたぱんびん」と呼ばれているそうです。沖縄に伝来したのは、なんと500年も前のこと。その由来を辿ってみましょう。
高級スイーツだった、サーターアンダギー

時は500年前の琉球
琉球王朝で働いていた料理人たちが、中国へ渡りました。中国には「開口笑」という菓子パンがあり、これが帰国した琉球の料理人がレシピを持ち帰り、サーターアンダギーの起源になったと伝えられています。
今のように気軽に食べられるようになったのは、意外と最近なんですよ。1972年までは砂糖が高級だったので、庶民には手の届かない、高級なスイーツパンでした。
結納にサーターアンダギー

サーターアンダギーは、とても縁起のいいスイーツパン。
沖縄では結納の品であり、嫁入り道具の一つです。
サーターアンダギーの他にも、白アンダギー(カタハランブー)、マチカジと呼ばれる品を持参するそうですよ。サーターアンダギーは、別名「黄金魂 クガニムドシ」。女性のお腹、という意もありました。
白アンダギーは、塩味

沖縄では結納する時間が、キッチリ決まっていました。
結納は「干潮から満潮までの間」に、かならず終わらせなければいけません。ビックリの沖縄ルールですね。
これには「潮が満ちていくさまにあやかり、この縁談も上向きに発展してほしい」という願いが込められていました。

また、サーターアンダギーは揚げた時に表面が割れていく様子から、「女性」を象徴するパンとされています。結納では白アンダギー(カタハラバンブー)も贈られますが、これは「男性」を象徴するパン。甘みはなく、なんと塩味でした!
「女性のパン」サーターアンダギーと、「男性のパン」白アンダギーは、セットで結納されます。これには夫婦や子孫繁栄の意味があったのです。
花のような笑顔を運ぶパン

いかがでしたでしょうか?
沖縄では月とともに生き、さまざまな祭や祝い事があると、サーターアンダギーを頬ばります。パカっと割れて揚がった姿が、女性が花のように笑った姿に似ているのだそうですよ。
サーターアンダギーは、笑顔になれるパンなのです。
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