ザルツシュタンゲン特集vol1.〜オーストリア発祥のパン〜

今回はオーストリア発祥のパン、ザルツシュタンゲンをご紹介します。少し前から流行っている塩パンもこのザルツシュタンゲンがルーツとなっていると言われています。

オーストリアと言えば、音楽の都ウィーンを思い浮かべます。
オーストリアでハプスブルグ家が皇帝を治めていた１３世紀、音楽の発展だけでなく、
食文化も大いに育まれ、数々のパンの製法やたくさんの種類のパンが考案されました。

オーストリアで有名なパンとして知られている「カイザー・ゼンメル」というパンをご存知でしょうか？

ザルツシュタンゲンはこのカイザー・ゼンメルと同じ生地で作られています。
カイザーゼンメルは、丸い形をしていて、ザルツシュタンゲンはロールパンを
細長くしたような棒状の形をしています。

カイザーゼンメルはサンドイッチのパンとして食べられることも多いですが、
ザルツシュタンゲンは、表面に岩塩やキャラウェイシード、アニスシードがまぶされています。

ザルツシュタンゲンのザルツというのは「塩」、シュタンゲンとは「棒」を意味しています。塩味が効いていて、表面はパリパリ、中はもっちりとした食感のザルツシュタンゲンは、クセがないので、
ハムやソーセージ、肉類と相性がよく、昔から本場オーストリアではビールに合う食べ物として愛されています。

外はパリパリ中はもっちり、ほんのり塩味の効いたパンは、主役にも脇役にもなれる重宝するパンなので、作り置きして自宅にスタンバイさせたいパンですね。