饅頭特集vol.1〜中国発祥のパン〜2016.08.31
中国で小麦は麺や餃子、天津料理といった食べられ方してきました。他の国がパンを調理する時には、焼き上げることが多いのですが、中国では基本的には蒸して調理しています。
そんな中国を代表するパンとしては饅頭(マントウ)が挙げられます。
これは日本の「まんじゅう(饅頭)」のルーツとなったもので、中国の饅頭とは日本人にとって中華まんが近いイメージで、一般的には中身に具が入ってないものが多いです。
饅頭の名前の由来
饅頭の名前の由来は、諸葛孔明の時代まで遡ります。当時中国では、羊や豚の肉を小麦粉で作って皮で包んだものを人頭に見立て、神に捧げる風習があり、祭壇に供えた後、それを食べるようになったことから、「饅」の字が当てられ、饅頭という食べ物が生まれました。
14世紀に日本に伝わる
1349年に宋から渡来した林浄因(りんじょういん)が奈良で作った饅頭が初めて日本に伝わった饅頭とされており、その後、中身にあんこを入れたり、よもぎを入れたりして日本式のまんじゅうが誕生しました。
饅頭の作り方
饅頭は小麦粉に砂糖、塩、水、酵母を加えて発酵させた後に、蒸して作りのが伝統的な作り方です。形状は半球形で包丁で切り分けて6~7cmの短いかまぼこ型にしたものが一般的と言われています。
世界的に見た饅頭の存在
ベトナムや朝鮮にも饅頭(マントウ)と呼ばれ、中国人から世界中に饅頭が広がっていったことがわかります。パン文化のない中国発祥の唯一のパンで、今では世界中の人の愛される食べ物として認知されています。日本ではまんじゅうのみならず、あんまきや今川焼きなど饅頭をルーツに持つ食べ物が多く存在します。
一度中国で本場の饅頭を食べてみたいですね。次の連休にフラっと行っちゃおうかな。
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