カーニバルに食べるベルリーナー 〜ドイツ発祥のパン〜2019.03.16
ドイツではカーニバルになると
「ベルリーナー」という、揚げパンを食べる風習があります。

粉砂糖がかかった、ドーナツに似たこのパンは、ドイツ人が大好きな逸品! 今回は、カーニバルには欠かせない、ドイツのパン「ベルリーナー」の特集です!
プラムのジャムが入ったベルリーナー

カーニバルに食べるスイーツパン「ベルリーナー」。
こうえみえて、ドイツではメジャーなパン。
ベルリーナーは一年中、パン屋さんで販売されていますが、カーニバルの時期になるとお祭り用にトッピングされた、カラフルなパンも登場します。
粉砂糖をまぶしてある物がメジャーで、中にはプラムのジャムが入っていたり。おいしいですよ〜! カーニバルの時期には、こんなバリエーションのベルリーナーも販売されます。詳しくはこちら↓

【ショコ】
チョコレートクリーム入りのパン。外側もセピアなチョコでコーティングされてます。
【アイヤーリカー】
卵のお酒のクリーム入り。外側は、ホワイトチョコが多い
【エアドビーア】
イチゴジャム入りのパン。外側はホワイトチョコのバージョンが多い
ドイツの恋からはじまるベルリーナー

今を遡ること、15世紀。
ベルリーナーの発祥には、ドイツの恋説や砲弾説など、いろいろな説があったのです。
代表的なのは、「恋からはじまった説」
恋にときめき真っ只中の女子が料理していた時のこと、オーブンに入れるはずだったケーキの生地を、油の中に入れてしまったのが、ベルリーナーの始まりだと伝えられています。
はじまりは連隊所属料理人の油で揚げた説
もう一つ、説がありました。
連隊に所属していた料理人が、ケーキの生地を砲弾の形にデザインして作ったものの、オーブンがないので鍋に油を入れて、揚げたのが始まり。という説です。
知りたい!カーニバルに食べる理由

ドイツでは謝肉祭のことを、カーニバルと呼びます。
カトリック教会には、断食のシーズンがある事を知っていますか?
復活祭(イースター)までの40日を、「灰の水曜日」と呼び、カトリック教徒の方は断食をするのです。この断食の期間中、昔は「肉、卵、乳製品を食べること」を禁じていました。
今は、以前ほど厳しくはないそうですよ。ですが、この風習は現代まで脈々と受け継がれているのです。

カーニバルは、「断食前に肉や卵、いっぱい食べようぜーー!!」という祭のこと。
なので、断食前に家畜を屠殺したあと、たくさん採れるラードや牛の脂を使って、このベルリーナーという菓子パンを作ったんでしょうね。断食前に食べるスイートな揚げパンは、めちゃくちゃおいしく感じられたことでしょう。
それが大ブレイクし、今に伝えられているのです。
いかがでしたでしょうか?
ベルリーナーは、ドイツの伝統的な菓子パンです。カーニバル仕様にトッピングされたベルリーナーは、種類も豊富でとってもカワイイので、ぜひ本場ドイツに行くことがあれば、食べてみてくださいね!
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