スフォリアッテラ〜イタリア発祥のパン〜2018.11.20
スフォリアッテラとは
イタリア人がオススメする、「ナポリにいったら食べてほしいパン」。
パイ生地が何層にも折り重なっており、貝殻のようなデザインに特徴がありました。今回は、イタリアの修道院で生まれたという逸話を持つ、スフォリアッテラの特集です!
それは400年前、修道院で生まれたレシピ
このパンの発祥は、遡ること400年の昔。
1600年のこと。イタリア、アマルフィ海岸のコンカ・デイ・マリーニに建つという「リマの聖ローサ修道院」にて、このパンは誕生しました。
それはまさに、偶然の産物だったのです。
聖ローサ修道院の食事係をしていたシスターが、牛乳で煮込んでいたセモリナ粉を、煮込みすぎてしまったことに気づきました。
もう食べられないから、捨てようと思っていたシスターは、ふと思いつきました。ドライフルーツと砂糖、それに少量のレモンリキュールを加えてみたのです。
廃棄するはずのクリームから、生まれたパン
廃棄するはずだったはずの、セモリナ粉。
これに、ありあわせのフルーツや砂糖でアレンジしたものは、意外にも、おいしそうなクリームに仕上がったのです。
彼女は早速、このクリームにラードと白ワインを加えました。デザインが簡素すぎるかな?と思ったシスターは、パイを修道士の帽子の形にデザインしたのです。
これが、最初に生まれた「スフォリアッテラ」。
シスターのありあわせの材料から生まれたこのパンは、いつしか修道女や、近隣住民の間でとってもおいしい!と評判になったのです。
サンタローサと呼ばれしパン
「マツコの知らない世界」でも絶賛された、スフォリアッテラ。
今、注目のスイーツとして広まりつつあるこのパンは、かつて「サンタローサ(聖ローサのパン)」という名前で呼ばれていました。
修道院から生まれたこのパンのおいしさは、たちまち評判となりました。もちろん、秘密のレシピは門外不出だったのです。
いつしか南イタリアを代表するパンに進化
ところが1818年、ナポリで食堂を経営していたパスクアーレ・ピンタウロが、この秘密のレシピを手に入れました。彼はレシピにオリジナルのアレンジを加え、貝殻の形に仕上がるようにデザインし菓子店で発売しました。
これが一気に、ナポリ中で大ブレイク。おいしいと噂のパンはイタリアのブームとなり、今では南イタリアを代表する伝統的な菓子パンとして、君臨しています。
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