モロッコのパン〜ホブズ〜2018.09.14
モロッコはイスラム教なので
パンは「神の恵み」の象徴とされています。
ホブズは、モロッコでよく食べられているパン。とても大切に扱われています。
たとえ固くなったとしても、砕いてサラダに混ぜるなどして最後まで残さずに食べるのだそうです。落ちているパンを大切に拾うマニュアルまで存在していました。
今回はモロッコのパン、ホブズの特集です!
砂漠と絵本のような街並み。そしてホブズ
モロッコといえばサハラ砂漠。
世界屈指の迷宮都市フェズは陶器雑貨がとてもかわいい街。物を運ぶ手段が、今もラクダやロバと聞くと、まるで童話世界に迷いこんだような気持ちになります。
未だ中世の雰囲気を残す街並みは、まさに異国情緒たっぷり。
とても美しい国なんですよ。
そんな絵画のようにキレイな街の中に、夕方からにぎやかな屋台が立ち並ぶ場所がありました。
そこに「ホブズ」も、ありました!
モロッコグルメいっぱいの屋台で、魚料理や揚げ物といっしょに食べるホブズ。おいしそうですね〜!
モロッコの主食、焼き釜専門店で焼く!
ホブズは、モロッコ人の主食。
毎日、よく食べられています。
おおくの家庭では自宅でホブズのパン生地をつくり、なぜか家では焼かずに、生のまま専門の「ホブズを焼いてくれるお店」に持って行き、お店の釜で焼いてもらうのだそうですよ。
不思議な風習ですね。
パンはスプーン
モロッコの人は、本当にパンが大好き!
パンのことを、アラビア語では「ホブズ」
ベルベル語では「アグロン」といいます。
日本人のように、米だったりパンだったりという感じの食生活ではなく、1日に何回も、ホブズを食べるそうですよ。
日本でも昔ブームになった、タジン鍋の「タジン」。
この料理をモロッコのお店で頼むと、ホブズがついてきます。
絶賛!パン食だいすきな生活なので、本当にどんな料理にもパンを合わせて食べるんだそうですよ。
タジン料理を食べる時もパンをちぎり、パンですくって食べてしまいます。もはやパンは、スプーンですね。
青の街で食べる、ホブズ
鮮烈な青の色彩であふれる場所、モロッコの街、シャウエン。
ホブズはこの街のいたるところで、売られていました。まるでタワーのように積み上がっていて、壮観な眺めですね。
ホブズの値段は1DH。
日本円にすると、30円くらいです。安いですねー。
大きさは、5センチくらい。手のひらサイズよりも大きくて、パンというよりはパンケーキみたいな風貌です。
やさしい塩味。モロッコの伝統パン
どんな料理にも、一緒に登場するホブズは素朴でやさしい塩味。
外側はパリっとして噛み応えがあり、中はしっとりとしています。一つ食べるとけっこう、どっしりとして腹持ちがいいですよ。ジャムをつけて、おやつとして食べてもちょうどいい感じ。
添加物が一切はいっていないホブズは、1日しか日持ちがしないので、カチカチになってしまう前に食べきってしまいましょう。
絵画のようなビジュアル、色彩ゆたかで美しい国、モロッコ。
いつか旅をした時は、ぜひホブズを食べてみてくださいね♪
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