スペイン発祥のパン〜トリハス〜2018.02.18
トリハスという、スペインのパンをご存知でしょうか?
スペイン版フレンチトーストとして親しまれている、揚げ菓子です。

別名「スパニッシュトースト」とも呼ばれており、スペインでは聖週間(イースター)の時に食べる、おいしいスイーツです。
今回は知ればおいしい! トリハスの特集です!
それはイースターに食べるスイーツ

キリスト教の国であるスペインでは、3月のおわり頃、聖週間を祝う習慣があります。
トリハスは聖週間に食べるスイーツなのですが、聖週間てなんだろう?という方のために、わかりやすくまとめてみました。
聖週間〜Semana Santa、セマナ サンタ〜
キリストが復活した日の1週間前の日曜日から、復活の主日(別名イースター)までの7日間のことです。聖週間は、キリストの復活を祝うお祭り。スペイン各地で行われます。
聖週間の伝統スイーツ、トリハス

トリハスはこの聖週間に好んで食べられる料理です。
見た目はフレンチトーストにそっくり。
牛乳や白ワインに、前日もしくは2日前に買った固いパンを、とき卵にひたして揚げます。食べる前に、砂糖やシナモンパウダーをかけていただきます。
各家庭により味付けには伝統があり、白ワインを使ったり、蜂蜜を使ったりバリエーションがいろいろあるようです。また、カフェでも味わうことができます。ひと口かじるとミルクがジュワ〜っと染みだして、とってもおいしい! 冷めても美味なので大人から子どもまで、幅広く愛されるスイーツなのです。
トリハスの起源は古代ローマから

トリハスの起源はとても古く、
古代ローマ帝国まで遡ります。
古代ローマ・帝政ローマ期の料理本「アピシウス」にも、トリハスの元となった料理が登場するのです。驚きですね!
他にもスペインでは15世紀頃の文献に、産後の滋養をとるための食べ物としてトリハスが登場します。「トリハスを作るため、はちみつとたくさんの卵」という文章が記載されていました。古代から受け継がれてきたその味を、本場スペインで食べてみたいですね!
アフタヌーンティーのお菓子、トリハス

フレンチトーストといえば、日本では朝食によく食べられる料理ですよね。ところが、スペインではアフタヌーンティーの時間に食べるスイーツなのです。
スペインでは、日曜日にご馳走として作っている人が多いのだとか。最近ではメジャーになり、クックパッドでもたくさんのレシピが閲覧できるようになりました。
投稿されたレシピには、思わずお腹が鳴ってしまいそうなトリハスがいっぱい。
簡単な料理なので、自宅でもぜひ! 作ってみてくださいね。
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