米粉パン〜日本発祥のパン〜2018.06.30
いつの間にか、レギュラーパンとして定着した「米粉パン」。
私の小さい頃には、存在していませんでした。
颯爽と現れて、日本で一般的になった「米粉パン」
・米粉のルーツはどこか
・だれが開発したのか
こういったことは、案外知られていないと思うのです。
今や給食メニューでも食べられている「米粉パン」。今さら聞けない秘密に迫ります!
米粉は新潟出身
世界で初めて米粉が誕生した場所は、新潟県の胎内市。
新潟といえば、コシヒカリで有名な土地なので、納得がいきますね。
米粉は今、グルテンフリーの食材が流行っていること、セリアック病の認知度が高まったこともあり、とても注目されています。
新潟県が技術開発した「微細製粉技術」により、きめ細かな「パンがつくれる米粉」を作ることが可能になりました。
この「微細製粉技術」はリアルにすごくて、今までおもちや団子はつくれても「パンは作れない」という常識があったのですが、それを打ち破りました。これはスゴイですね!
では、それより以前の「きめの荒い米粉」は、いつ日本に伝来したのでしょうか?
米粉は奈良時代、遣唐使により伝来
米粉の歴史はとても古く、奈良時代まで遡ります。
遣唐使により、唐の文化が伝えられた時のこと
小麦粉や米粉で型をつくり「せんべい」や、「まがり(環餅)」という油で揚げた唐菓子が、伝来したという文献がありました。
これが米粉のはじまりです。
本格的な流行は江戸時代から
江戸時代になると、茶道の発展により日本オリジナルの和菓子が次々と誕生しました。
米粉がメジャーになり、本格的に頭角をあらわしたのは、この頃から。
その時代の文献を紐とくと、料理書・菓子製法書にうるち米の粉や白玉粉の製法が記されていました。米粉がパンやケーキで使われるようになったのは、本当に最近のこと。
それまではずっと「和菓子」をつくるための材料、という位置にいたんですね。
・米粉
米粉と一口にいっても、たくさんの種類がありました。ザックリ分類すると、こんな感じです。
【米粉の種類】
米粉の種類を一覧にしました。原材料は「もち米」です。
・白玉粉(しらたまこ)
もち米を加工した粉(うるち米を加える製品もある)。もち米を粉にし、水中で沈殿した物。寒中に沈殿作業を繰り返し乾燥させるため、寒晒しと呼ばれる事もある。
・だんご粉(だんごこ)
うるち米・もち米を精白し、水に漬けて粉砕し乾燥してつくる。
・新粉(しんこ)
精白米を挽いて作った米粉のうち、目が粗いもの。
・上用粉(じょうようこ)
米粉の一種。うるち米(精白米)を粉末状にしたものの中でも特にきめが細かい。粉の細かさによって新粉、上新粉がある。
・寒梅粉(かんばいこ)
京菓子でよく使われる粉。寒梅が咲く頃、前年の秋に収穫した新米を加工して作ることから、名付けられたとされる。
・みじん粉
もち米を加工した米粉の一種。
・菓子種(かしだね)
菓子を作る原料。煎 り粉・もち米など。
・道明寺(どうみょうじ)
つばき餅、桜餅、道明寺お萩などの和菓子の材料。ほかに料理にも用いる。
・落雁粉(らくがんこ)
落雁になる。米粉でつくった干菓子。
【うるち米の米粉】
・上新粉(じょうしんこ)
うるち米を加工した粉である。
・乳児粉(にゅうじこ)
乳児食や重湯などに使用する。うるち米α化して製粉したもの。
・かるかん粉
うるち米を水洗いし、水切り、半乾きさせたものを粗く粉砕したもの。
米粉パンはカラダに優しい
米粉とは、米を粉にしたもの。
だからバランスがよく、栄養がありました。米粉パンは、独特のもちもちした食感がおいしいですよね!
米粉100%のパンでしたら、小麦アレルギーがある子供でも、パンを食べることができます。
たくさんの可能性を秘めた米粉パン、これからも米粉パンの進化が気になりますね!
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