クリームパン〜日本発祥のパン〜2018.06.08
日本3大菓子パンといえば、あんぱん、ジャムパン、クリームパンですよね。
コンビニでも、レギュラー商品としてよく見かける「クリームパン」。
クリームパンの元祖のお店を、知ってますか?
今回は身近で知らない、クリームパンの特集です!
クリームパンの元祖、中村屋
![](../../user_images/magazine/album/202303271053190.jpg)
明治37年、クリームパンが生誕しました。
元祖クリームパンのお店は、「中村屋」。
中村屋の創業者「相馬愛蔵」は、ある時、シュークリームのおいしさに感動し「これをパンに応用できないだろうか?」と考えました。このアイディアから、日本で最初のクリームパンが誕生したのです。
グローブ型の謎に迫る!
どうしてクリームパンは、グローブみたいな形をしているのでしょうか?
![](../../user_images/magazine/album/201805301520570.jpg)
実は昔のクリームパンは、あのカタチではなかったのです。
実際、クリームパンが誕生したばかりの頃の写真を調べると、切れ目のない半月のような、分度器のような形をしていました。ここから何故、今のグローブタイプに進化したのでしょうか?
![](../../user_images/magazine/album/202303271053060.jpg)
理由は諸説ありますが
あんぱんやジャムパン、クリームパンのような中身に”あん”を詰めたパンは、細心の注意を払っても、発酵段階で中に空洞が生じてしまうことがあります。
それが原因で品質が落ちてしまう事はありませんが、お客様に「なんだか中身が少ない」、「損したような感じがする」といったマイナスイメージを抱かせてしまう事がありました。
そこで空洞が出来ないように、空気抜きとして切れ目をいれた結果、見た目がグローブ型になりました
というのが、有力な説のようです。
あの独特のカットは、中の空洞を防止するための、空気抜きだったとは驚きですね。
クリームパンは二度目の夢
![](../../user_images/magazine/album/201805301520520.jpg)
クリームパンの生みの親といえば、相馬愛蔵・黒光夫妻です。
二人は結婚し、東京の本郷に上京すると、二人で何か商売をしようと思い立ちました。最初に思いついたのは、西洋のコーヒー店。ところが、似たような店が本郷にできてしまったため、一旦、商売の夢は保留。
次に、明治の時代には流行の最先端にあった「パン屋」になろうと決意しました。新聞に「パン店譲り受けたし」との三行広告をだすと、当時のお金700円でお店を購入しました。
これが元祖クリームパンの店、中村屋となったのです。
はじめに描いた夢が破れた時、あきらめていたら、クリームパンはこの世に存在しなかったかもしれません。
何がプラスになるか、人生わかりませんよね。
今や日本中どこでも手に入るクリームパンをかじる時、そっとこのエピソードを思い出してみてくださいね。
RECOMMEND
おすすめ記事
-
美味しいパン屋さんの見分け方2016.12.21
-
夏目漱石も糖質制限を!カメリヤの低糖質パン2022.08.12
-
名古屋で業務用高級パンを作り続けて30年のカメリヤ2016.09.23
-
空海が伝来!蒸しパンの歴史〜中国発祥のパン〜2019.02.01
-
130年前からパン食い競争があった!2018.11.01
RANKING
ランキング
CATEGORY
カテゴリ
Copyright © 2019 愛知県名古屋の業務用パン・卸専門の株式会社カメリヤ
All Rights Reserved.