日本発祥のパン〜カツサンド〜2018.04.01
ジューシーな肉厚の肉に、サクサクの衣。
ひとくち齧れば、じゅわ〜っと広がる肉汁を、サンドイッチに挟んで思いっきり頬張る。
最高ですよね!!!
そんなおいしいカツサンドですが、発祥を知っている人は意外に少ないと思うのです。
今回は昭和10年に誕生した、カツサンドの特集です!!
芸者さんのために発案されたカツサンド
カツサンドは昭和10年、東京上野のとんかつ店「とんかつ 井泉(イセン)」で生まれました。
井泉は、昭和5年(1930年)創業の老舗トンカツ店。
当時は東京下谷、花柳界の芸者たちが、ここのとんかつを好んで食べていました。そのあと、芸者たちの口紅がとれずに食べられるようにと、小さなパンを特注して作りました。
これが、カツサンド誕生の元となりました。
いつのまにか、これが「絶品カツサンド」として流行にのり、全国的に愛されるメニューとして広まったのです。
下谷花柳界に贔屓にされていただけあって、お店もどこか風雅な雰囲気なのですよ。素敵ですね!
トンカツ新時代を築いた店
さて、カツサンド発祥の地でカラッと揚げた「とんかつ」は、どんな味なのでしょうか?
実は絶品、カラッとしてるのに上品な味でした。じゅわ〜と広がる肉汁が、食欲をかきたてます。
また、現在でも「お箸できれるやわらかいとんかつ」のキャッチコピーで親しまれており、肉の身も油もすっごく柔らかくておいしい!
分厚いヒレカツで作られたカツサンドは、なんとお持ち帰りもできるのですよ。とっても食べてみたいです!
ドラマ閃く!カツサンド誕生秘話
カツサンドを考案した初代女将は、明治生まれながらにして時代の魁となる人でした。
新しいものを取り入れていくスタイルの両親の元で育ったので、朝食はトーストに紅茶というメニューだったといいます。
当時としては、とてつもなく斬新だったでしょうね。
パンを食べることが日常であったモダンな家で、ある日初代が「とんかつ」を作っていました。
ふと初代女将が「このとんかつをパンで挟んで、手軽に海苔巻き感覚で食べられるようにしたらどうだろう?」と、思いつきました。
この直感的なひらめきから、カツサンドが生まれたのです。
そこから上記に書いたように、ひいきの芸者さんたたちが食べるとき、口紅がとれないようにと、さらに改良が加えられ、小ぶりで食べやすいサイズのカツサンドへと進化をとげました。
平成の時代となった今でも
井泉では、やわらか〜いヒレカツをサンドにして、代々受け継がれてきた味を、大切に守り続けているのだそうです。
お店 井泉 本店 (いせん)
住 所 東京都文京区湯島3-40-3
定休日 水曜日
HP https://www.isen-honten.jp/
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