ドイツの人形パン!ベックマン〜ドイツ発祥のパン〜2019.10.31
秋といえば、なんでしょう?
芸術、スポーツ、読書の秋。いろいろ浮かびますよね。
ドイツ人にとっては、秋といえばベックマンです♪
11月になると、ドイツのパン屋さんでは人型のパンが並びます。今回は、不思議な人形パン〜ベックマン〜の特集です!
そのパンは、聖マルティンの日に現れる
そのパンは、聖マルティンの日が近づいてくると、現れるのだと聞きます。
パンの名前は〜ベックマン〜
パイプを加えた、人の形をしたパンです。
ドイツの国では、パン屋さんがこのパンを並べだしたら、秋の訪れのサイン。
11月11日、「聖マルティンの日」をお祝いするパンなのです。
この日、ドイツの子供達は教会にあつまり、紙で作ったランタンを持ちながら、「聖マルティンの歌」を歌い、街をパレードするのです。
少し、ハロウィンに似てますね♪
色とりどりのランタンが、華やかに街を彩り、子供たちが「ラテールネ、ラテールネ♪ゾンネ、ムンテ、シュテールネ♪」
という不思議な歌を口ずさみながら、町内を一周するんですよ。ドイツらしい、ちょっと不思議なイベントですね。
パイプをくわえた個性派パン
ドイツの人形パン、ベックマン
実のところ大きさは、決まっていません。
パン屋さんにより、10㎝だったり20㎝だったり、その大きさは様々です。このパンは「スイーツパン」に 分類されており、何かとカッチカチにハードなパンが多いドイツパンの中では異色の存在。
ふわっふわで、シンプルな生地の中にレーズンが練りこんであったり、スライスアーモンドが乗っていたりと、デザインもバリエーションがあります。
お腹の上に、パイプが乗っているのが特徴で
たまに、パイプを持っていないベックマンもありますが、子供たちには、このパイプが大人気♪
パイプの部分だけ陶器で出来ている物が多いので、このパイプを集める「パイプコレクターの子」もいるのだとか。
このパイプデザインには、ちょっとした物語が秘められていました。
ドイツに伝わる優しいストーリー
実は、ベックマンというパンにはモデルがいました。
その名もサンタクロース
別名「聖ニコラウス」こと、聖マルティヌスです。
その昔、ローマ兵士であった聖マルティヌスは
遠征の途中、寒さにふるえる貧しい物乞いに、出逢いました。
物乞いは衣服が買えぬほどの貧乏だったので、冬の凍るような寒さの中、震えていたのでしょう。
聖マルティヌスは、自分のマントを切って布を与えたのだそうです。
この優しいお話は、やがてドイツ中に広まり、彼は伝説の人となりました。
今でも「困った人には手を差し伸べてあげよう」という想いを伝えるべく、このお祭りは続いています。
11月11日は、聖マルティヌスの命日
ベックマンは、ドイツの英雄を型どったパンなのでした。
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