日本発祥の代表的な国産パン5選2016.11.21
このマガジンでは、これまで世界中のパンを紹介してきましたが、今回のテーマは『日本発祥の代表的な国産パン特集』です。
日本が初めて日本で作られたのは、19世紀半ばに軍用携帯食糧用として開発されたのがきっかけでした。その後、江戸から明治へと時代が変わり、武士が刀を捨て次々と商売に手を出してきた流れでパンが商品として一般人向けに販売されていきました。
世界的に見ると日本にパン食文化が広がったのは最近のことですが、外国のものをうまくアレンジしてオリジナルのものにしてしまうのが日本の強みです。パンの世界も同じで、これまで外国から伝わったパンを工夫して日本発祥の国産パンとして次々と生み出してきました。
今回は誰もが知っている代表的な日本のパンを紹介していきます。
あんぱん
明治2年(1869年)には、当時の江戸、東京・芝の日影町(現在の港区新橋付近)でベーカリー木村屋総本店が開業しました。6年後の明治8年、木村屋総本店が世界初のあんパンの開発に成功しました。これが今や世界中で有名なあんパンのルーツになります。
カレーパン
カレーパンを日本で初めて作ったパン屋さんは、明治10年から続いてる東京・江東区の「名花堂」(現在名はカトレア)です。このパン屋さんの2代目社長が昭和2年に実用新案登録した洋食パンが元祖と言われています。
メロンパン
1910年に満州のハルビンのホテルニューハルビンから大倉喜八郎が帝国ホテルに引き抜いたアルメニア人のパン職人が、日本でフランスの焼き菓子ガレットを元にして発明したパンがメロンパンの始まりとされています。
ジャムパン
ジャムパンもあんぱんを開発したベーカリー木村屋総本店が元祖になります。明治33年にビスケット生地にジャムをはさんで焼く作業からヒントを得た木村屋3代目店主が開発しました。
コッペパン
昭和10年に学校給食用に1個単位で配られるパンとして普及され、第二次世界大戦中には食用として1個が1人の1食相当とされたました。当時は麺より衛生的で、栄養的で食生活の改善に役立ち、経費が安い、取り扱いが簡単などの理由で重宝されていました。
現在はパンが日本食に
明治〜昭和初期にかけて広がっていったパン食文化。これら5つのパンは今では日本国民の生活にとって欠かせないものになりました。その後パンもラーメンやカレー同様に日本で独自に進化して日本食になっていきました。そして、現在は地域やお店単位で独自の進化を遂げ、話題になっています。
これからも世界中のパン屋さんが驚くような美味しいパン作って欲しいですね。
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