ソーダブレッド特集vol1.〜アイルランド発祥のパン〜2017.10.28
みなさんはソーダブレッドというパンを聞いたことがありますか?ソーダブレッドとは、イーストの代わりに重炭酸ソーダつまり重曹を用いたパンのことをいいます。食べたらどんな味がするか気になりますね。普通のパンとはどう違うのでしょうか?今回はアイルランド生まれのソーダブレッドをご紹介したいと思います。
ソーダブレッドの歴史

パンを膨らませるイーストを使わずに重曹を使うとどのような違いがあるのかというと、それは時間です。イーストの代わりに重曹を使うことで、発酵なしですばやくパンを作ることができます。このように発酵不要で作ることができるパンをクイックブレッドと呼んでいます。クイックブレッドであるソーダブレッドはアイルランドで生まれました。1840年に炭酸水素ナトリウム(重曹)がアイルランドに渡って来たのが始まりだと言われています。
アイルランドのソーダブレッドとは?
ソーダブレッドはアイルランドの主食として食べられています。アイルランドのソーダブレッドは全粒粉を使ったものと精白粉を使ったものがあります。形もひとつではなく、丸く成形された生地に十字型の切れ目を入れる「ローフ」と、平たく伸ばし鉄板で作られる「griddle cake」があります。「griddle」の意味は鉄板。つまり鉄板で焼かれたパンで、四隅から裂いて食べられています。「ローフ」の十字の切れ目は、悪魔を避けたり、妖精を追い出すためだと信じられています。ですが、実際のところはパンがよく膨らむように空気を循環させるためという現実的な理由づけもちゃんとあるのだとか。
ソーダブレッドの味

一般的なパンの材料は、小麦粉、イースト、食塩、水、砂糖、牛乳やスキムミルクなどの乳製品、バターなどの油脂類です。一方、ソーダブレッドの材料は、小麦粉、重曹、食塩、バターミルクです。2つのパンの大きな違いはイーストを使わない点ですが、さらに小麦粉の種類も大きな味の違いを作っています。ソーダブレッドに使われている小麦粉は薄力粉。薄力粉を使うことにより、弾力のあるパンの食感ではなく、ケーキのようなキメの細かい食感が味わえます。そして次に、バターミルク。バターミルクとは、牛乳からバターを作るときに残った液体で酸味があります。バターミルクは牛乳と比べて脂肪やカロリーが低く、スキムミルクよりも多く乳酸を含んでいます。日本ではあまりバターミルクは手に入らないので、パンを手作りされる方は、ヨーグルトを代用することも多いです。
スープやシチューのお供に

ソーダブレッドは、スープやシチューにも合いますし、バターやジャムをつけて食べてもおいしく食べられます。何より発酵せずに混ぜて焼くだけで作れる手軽さもうれしいですね。シンプルなパンは飽きが来ずに食べられます。料理を引き立たせるヘルシーなソーダブレッドを是非味わって見てください。
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