日本発祥のパン〜塩パン〜2018.03.07
ここ数年で一大ブームを巻き起こし、パン屋さんの定番商品となった「塩パン」。
塩パンは、愛媛県八幡浜(やわたはま)の小さなパン屋さんで誕生しました。海の景色も山の景色もたのしめる、自然がうつくしい街で生まれた「塩パン」。
今回は、おいしいヒットを飛ばし続ける、塩パンの特集です!
塩パン1日6000個を、売る店
塩パン爆誕の店では、お値段一個、77円。
激安ですね!
パン業界では、1日100個売れたらヒット商品。と言われています。
ところがこの塩パン、1日6000個売れる日もあるそうですよ!もはやこの売れ行きは異常、驚異的な大ヒットパンです。今や塩パンは、パン屋さんの定番商品となりましたが、最初は売れなくて苦労した時代もあるそうですよ。
4年かかって、クチコミでここまで売れるようになったのだそうです。本当に好きな人の口コミって、効果絶大なんですね。
夏の塩分補給として考案されたパン
愛媛県は海あり山ありの、うつくしい場所ですが、夏の暑さが厳しい街。
塩パンは11年前、そんな猛暑を乗り切るため、「塩分補給のパン」として考案されました。
「塩分補給しないといけないし、子供から年寄りまでに食べてもらいたいと、柔らかくてモッチリの食感でバターを2倍にした塩ロールパンを作ってみたんです」と、店長の平田さん。人気に火がついたキッカケは、なんと魚市場でした。
今でもセリがひと段落すると、市場では塩パン片手に仕事をしている光景が見られるのだとか。
「他のパンだとコーヒーやジュースを飲むけれど、塩パンはそれがいらないからね」「肉体労働の塩分補給にいい」。こういった理由から、今も愛され続けているのだそうです。
高校で一大ブームとなった塩パン
魚市場の評判は、高校にまで広がりました。
部活帰りの高校生の間で「おいしい!」と評判になると、商品がある昼間、買いに行けない学生が親に頼むようになりました。すると、母親の間でまたブームになったのです。
母ネットワークでの口コミ効果はものすごく、少しづつファンを増やし、売れていきました。1日売り上げ6000個という驚異的数字は、地道な近所の評判からはじまったのです。
塩パンの誕生秘話
塩パン誕生には、息子さんの存在が大きく影響を与えました。
平田さんが新商品のアイディアを練っていたとき、ちょうど県外に修行に出ていた息子さんから、こんな言葉をもらったのです。「最近、フランスパンに塩をふったものが売れている」と。
これをヒントに、塩を使うこと。
硬いフランスパンではなくて、子供からお年寄りまで、食べやすいソフトな食感のパンをつくることに成功しました。
これが、塩パンです。
塩パンには、たくさんのドラマが織り込まれていましたね。パン屋さんで焼きたてをたべる時は、塩パンの誕生秘話を思いだしてくださいねー。
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