イギリス発祥のパン〜ホットクロスバンズ〜2017.08.18
最近はハロウィンに続く、人気イベントとなってきたイースター!
十字架にかけられたキリストが、甦ったとされる復活祭の日。
イギリスでは、イースターに欠かせない食べ物としてホットクロスバンズが登場します。今回はそんなイースターの伝統食、ホットクロスバンズのお話です!
魔除けと幸運のホットクロスバンズ
グッドフライデーという言葉を耳にしたことはありますか?
グッドフライデーとは、別名「聖なる金曜日」イエス・キリストが十字架にかけられて処刑された日のことです。
この日、イギリスでは朝食にホットクロスバンズを食べます。 グッドフライデーに焼いたパンは魔除けと幸運をもたらす力があるという伝説があるのだそうですよ。キリストの受難と死の記念日、グッドフライデーにホットクロスバンを食べることで、断食と節制のシーズンが終わりを告げるとされています。
ホットクロスバンズを食べることそのものが、大切な伝統行事なのです。
英国風に召しあがれ
英国生まれの伝統食、ホットクロスバンズ。
その風貌はというと、パンの表面にクロスの切り込みが入っていて、レーズン、オレンジピール、ドライフルーツなどが生地に練りこまれています、おいしそうですね!このクロスは十字架をモチーフに、デザインされています。これを半分にスライスしてトーストし、バターをたっぷり塗って食べるのが英国風だそうですよ。試してみたいですね!
ホットクロスバンズの起源
ホットクロスバンズの歴史は古く、たくさんの伝承がありました。
時は1361年、英国の街でトマス・ロッククリフ神父という修道司が貧しい人々にパンを配りました。このパンは表面に十字架のカットが印がはいっており、これがホットクロスバンズの起源であったとされています。
さてこれが慣習となった頃、プロテスタントの人々が「カトリックの伝統だ、やめさせろ!」と反抗をしました。
しかしエリザベス1世がこれを受け、「イースターやクリスマス等の祝祭日に限り、ホットクロスバンズの販売を許可する」という法律をつくったのです。この事件により、より深く英国に定着することとなり、現代まで英国に愛されるパンに成長しました。
ホットクロスバンズはイースターの伝統食であり、伝説をたくさん抱えた美味しいパンなのです。
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