あんぱんに桜の塩漬けが埋め込まれている理由2017.11.02

どうして、あんぱんに
桜の塩漬けが埋め込まれているのでしょうか?
疑問に思ったことはありませんか?
実はここに、あんぱんの深い歴史がありました。調べてみると、創業148年、日本初のパン屋として有名な「銀座 木村屋總本店」に辿り着きました。今回は桜あんぱん、誕生秘話に迫ります!
桜の塩漬けは明治天皇のために

あんぱんの中心に埋め込まれたのは、
どうして桜なのでしょう?
理由はこうでした。
「銀座 木村屋總本店」の初代当主 木村安兵衛には、仲のいい剣術仲間がおりました。彼の名は山岡鉄舟。明治天皇に仕えていた侍従です。ある日、銀座煉瓦街で木村親子がつくったあんぱんを、鉄舟が試食することとなりました。それは、あまりにおいしい逸品だったのです。
彼は感動して、思い立ちました。
「天皇が水戸藩の下屋敷でお花見を催すとき、京都の和菓子の他、日本製のパンをお出ししたらどうだろうか」
その想いを伝えると、安兵衛は天皇のために新しいあんぱんの創作をはじめました。そのとき、桜の花びらをパンの中心に埋めることを思いついたのです。
日本の象徴は、美しい桜。
奈良の吉野より八重桜の塩漬けを取り寄せ、あんぱんのへその部分に埋め込みました。これが桜あんぱん、誕生のエピソードです。
4月4日、あんぱん皇室御用達になる
時は、明治8年4月4日。
山岡鉄舟の橋渡しもあり、お花見の行楽にきていた明治天皇の元へと、桜あんぱんを献上することができました。このあんぱんを天皇・皇后両陛下がたいへんお気に召し、「引き続き納めるように」とのお言葉をいただいたのです。
この日から木村屋のあんぱんは、皇室の御用達となりました。
このエピソードは大きな話題となり、4月4日は「あんぱんの日」として記念日に制定されたのです。
桜あんぱんと命名される

明治天皇に献上されたあんぱんは、木村親子が練りに練ったアイディアが施されていました。それはただのパンとは違い、素朴な甘さのあずき餡を、ほんのり酒の香り漂う生地でくるみ、桜の塩漬けの酸味と塩味がハーモニーとなって、極上のあんぱんに仕上がっていたのです。
このあんぱんは明治天皇に「桜あんぱん」と命名されたました。
創業148年の伝統
いかがでしたでしょうか?
あんぱんに埋め込まれた桜の塩漬け一つに、明治の歴史が詰まっていました。歴史の元となった銀座 木村屋総本店は、今も創業148年の伝統を継いで、おいしいあんぱんを作りつづけています。気になった方は、ぜひサイトをご覧になってくださいね。
https://www.kimuraya-sohonten.co.jp
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